2019年2月9日(土)@横浜シェラトンホテル5階 日輪の間において、「神奈川大学吹奏楽部 全日本吹奏楽コンクール金賞受賞 通算30回記念祝賀会」が催されました。

2月9日は「フク」の日か「ニク」の日かはさておき、当日は大雪予報で、実際横浜は朝から雪、東〜北日本もしっかり雪で交通機関の乱れもあり、近年行く先で台風にあったり夏は最高気温を記録したり、予測不能の天候に見舞われる率の高い、さすがの神大イベント日らしい日でしたね。ご参加の皆様、本当にそんな中ご来場ありがとうございました!

出席者は、大学関係者40名ほど、現役吹奏楽部員100名少々、指導者と吹奏楽関係者(部員の母校の先生方やお世話になっている企業の皆さん、レッスンの先生他)が約50名、そして吹奏楽部OBがなんと330名ほども出席で、総数500名超の大祝賀会!キャー大変!!

昨年のコンクールシーズンから、いや、もう一昨年から、2018年度の全国大会で金賞受賞できたら30金に達するということはわかっており、この祝賀会の準備は昨年の全国大会終了後から具体的に始められました。そして、今年に入ってからはさらに記念の動画制作の仕上げやらご招待関係やら式の段取りやら、大学の担当部署の皆さんにはそりゃあもうお骨折り頂き、1月2月は入試シーズンでただでさえ全学的に忙しいのに、そして記録的なインフルエンザの猛威で関係者がバッタバッタと倒れ(すみません、ちょっと大げさに言ってます笑)る中、本当にがんばって準備して頂いたんですよ!

小澤先生が1976年に神大に指導に来始めてからすでに42年、コンクールにおいては実に40年という長い期間、大勢の部員と共に、さらにその部員を支える多くの方々と共に、一年一年を歩み続けて積み重なった30金、コンクール以外の活動も同じだけかそれ以上にやってきています。一人ではできなくても仲間と一緒にがんばれば成し遂げられる、聴いてくださる人たちの温かい拍手や笑顔があれば、キツい練習の日々も楽しい思い出に変わる、OBとなって学生時代を振り返って思うことはみんな同じだと思います。

この日ここに集い、再会を喜び祝い合ったOBや関係者の皆さん、本当におめでとう!私ももちろんその一人ですが、しかも30金の3個目と4個目だからかな〜り古い方ですが笑、意外とアッという間よね!笑(そんなわけないか笑)

大学4年間必死にがんばって(その時はそんなもんだと思ってるのでわかってなかったりするんだけど笑)乗り越えた卒業生たちも、今は立派な社会人になって昔話で盛り上がったり近況を知らせ合ったり、それはそれは賑やかに楽しんだ祝賀会(後半ちょっと賑やか過ぎて、小澤先生に「静かにしなさい!」と注意されたのに、それがまた久しぶりで嬉しくてはしゃぐという笑)でした。

みんな、あれほど怒られたり厳しくされて泣いたりしたくせに小澤先生大好き(ドM笑)で、OBは全員先生に挨拶に行って写真撮って大賑わい! 色々あったけどこのバンドでやり切ったことを本当に誇りに思い、各代の演奏を認め合っていることが私は素晴らしいと思います。それが30金というコンクールでの記録を超える、神奈川大学吹奏楽部の本当の実績でしょうね。みんなのつながりが心から嬉しいです。

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当日はみんな嬉し過ぎて、同窓会じゃないのにちょっとうるさくなっちゃったり、ホテルにご迷惑をかけてしまう残念なところもあり、式典としては満点とは言えない部分もありました。これからは、より現役の学生たちにも良き先輩として敬われ、この栄光に恥じないように、さらに襟を正していきたいですね。

次はまたいつこんなに大勢のOBが集える機会があるかはわかりませんが、みんな元気で!母校は六角橋の丘の上にいつもあります。そしてやっぱりできたら演奏の場の先生と現役部員にも会いに来て下さい。一番真剣に1秒1秒音楽に全身全霊を注いだ神大OBならわかる、あのステージの自分を思い出して、互いにエールを贈る気持ちで、これからもどうぞ吹奏楽部を応援して下さい。

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投稿者 太鼓番長 | 2019年1月8日

第54回定期演奏会

2019年も松が取れ、今年で平成も終了するそうで、いよいよ新時代になるなぁ、私も昭和→平成→◯◯と、3つの元号を生きるんだなぁ、と最近ちょっと感慨深いです。

さてそんな平成最後のお正月、2019年1月4日(金)は、神奈川大学吹奏楽部第54回定期演奏会@東京芸術劇場でした。

昨年は明治維新から150年、神大創立90周年、吹奏楽部も創部80年、そしてめでたく全日本吹奏楽コンクールのおいて通算30個目の金賞受賞を達成、と、ゼロがいくつも付く大きな区切りの年だったんですが、今年はもっと我々関係者的には大きな、「日本の吹奏楽発祥150年」目の年、そして日本吹奏楽指導者クリニック、通称ジャパンバンドクリニック(以下JBC)の開催50年目(5/17〜@浜松アクトシティ。神大出ます)となる年です。

で、これはもちろん吹奏楽150年を記念してその歴史を少しプログラムに反映させなくては、ということで、前半は日本の吹奏楽の初期から、神大にとっても重要な記録となる曲目を並べました。そして後半は、日本から離れてヨーロッパが舞台の音楽、という構成で、全部とても古い曲ばっかり、21世紀の曲は1曲もありません笑。一番新しいもので真島さんの「巴里の幻影」が1997年作。

演奏曲が古いので、今回は150年コーナーは司会の岩崎さんと小澤先生のトーク形式で、曲と当時の状況などをお話しながらの進行でしたが、薩摩藩士が〜とか、最初の「君が代」は〜とか、戦前のコンクール第1回は紀元2600年〜とか、もう古すぎて中高生はボンヤリしちゃったかも笑。なんとなくイメージがわかる中年以上とか、隅々までわかってらっしゃる年配の方々は大きく頷きながら聞いてらっしゃいましたが、さながら某旧国営放送の特集番組かEテレばりで、ホール内も、いつも神大のコンサートはお客様みなさん非常に行儀が良くて鑑賞態度も素晴らしいのですが、さらに皆様キチンと居ずまいを正してご鑑賞でしたね、さすが小澤先生、ピリッときた笑。

そして後半も、今時のバンドではそうめったに全曲演奏されることのないヤナーチェクの「シンフォニエッタ」と、真島さんの「巴里の幻影」。

「シンフォニエッタ」は、実は最初にやりたーいと言い出したのは私です笑。打楽器はTimp.しか登場しないと言っても過言ではないくらいで、1&5楽章で大活躍ですが、それ以外は25分間にシンバル3発とチャイムが数小節のみ。あとハープは2&3楽章でとても素敵な演奏があります。でもね、学生の頃初めて聴いた時から、やっぱり1&5楽章のカッコ良さにシビれて、吹奏楽に合ってるな〜いつかやってみたいな〜と、密かにずっと思ってたんです。で、たまたま今年の神大のTp.パートならできるんじゃないかな?なかなか人数もレベルも揃えるのが難しいけど、がんばればいけるかも、と思って、選曲ミーティングの時に出したんです。

今年はコンクールの自由曲も「海」で、打楽器パートはジャンジャン派手に叩くっていう音楽じゃないし(実際はかなり強烈だけど、いわゆる打楽器の曲ではない)、定期も「シンフォニエッタ」や古い曲が多いと、打楽器は出番少ないから可哀想かな、とも思いましたけど、実際ちょっと不満もなくはない感じでしたけど(ゴメン笑)、そして金管はTb.もHr.も全般にキツいし難しいし、決まるまでかなり先生もコーチ陣も逡巡しましたが、えーい!決めて大正解だったと思ってます。芸劇のステージ最上段からブッ放す金管楽器とアブノーマルなハイトーンを叩き出すTimp.、2楽章からは東欧の民族音楽と情感が色濃く美しく、ぜひ生で聴くべき曲ですねシンフォニエッタは。

そんな濃厚チーズと極太ソーセージをローカルビールで流しこむ!みたいな笑ヤナーチェクの後は、粋のカタマリ、オシャレの極地、真島さんの「巴里の幻影」。これはなかなか唸る選曲だと思いますよ、我ながら、っていうかさすが小澤先生!っていうね。打楽器パートも真島曲は大勢が活躍できるし、聴衆の皆さんも安心して楽しい巴里散歩をイメージできたかと思います。

さらにアンコールはパリつながりで、French Cancanをやってみました。昔の文明堂のCMとひっかけた先生の曲紹介、わかってもらえたでしょうか?これまた古過ぎて半分くらいの人は??だったかな。

facebookにも書きましたが、今回は日本の吹奏楽150年にあたっての解説や司会原稿が、あれこれデータを調べたり確認作業も必要なことが多くて、本当に本番直前まで落ち着けず、ステージのセッティングは他のコーチ任せだし、太鼓のチューニングもリハ中にやるという押せ押せ進行(みんなゴメン〜(^^;;)だったけど、演奏写真も一枚も撮ってないけど、こんなマニアック(で古い)なプログラムをがっつりやれるのは小澤先生と神大だけだと思うので、私は割と満足してます笑。

あ、写真は、そんなわけでちょっとヒマん児だった打楽器パートの人々のがあるよ笑

ということで、今回は全曲指揮とともにお話もあって、本番後はなかなかにお疲れだった小澤先生ですが、日本の吹奏楽史を少しだけどやれて、結構ご機嫌でしたよ笑。やっぱりここまで続けてきた先生ならではのプログラムで演奏をやり切って、ちょっと気が済んだんでしょう笑。次回、浜松の第50回記念のバンドクリニックでもこのテーマがもちろんありますので、さらに追加で何が出るか、皆さん乞うご期待でございます笑

ではまた、横浜か浜松か、あ、東京・文京シビックも、どこかでお目にかかりましょう!練習とか練習とか練習とか準備とか(←誤入力にあらず笑)がんばりまーす!

投稿者 太鼓番長 | 2018年11月1日

第66回全日本吹奏楽コンクール

2018年10月27日(土)@兵庫県尼崎市あましんアルカイックホールにて開催された、第66回全日本吹奏楽コンクール大学の部、もう毎年恒例、今年のケーキ発表↓

なんとか通算30回目の金賞受賞も達成できて、ホッと一安心しています。

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一口に30回と言いますが、それはもう今の4年生が生まれるずっと前からの事で、小澤先生が指揮してコンクールに出るようになったのが1978年からなので、途中規定によるおやすみの年もあり、実に40年!という長期間にわたって、毎年毎年学生と先生のチャレンジが、気が付いたらここまで来ていたのですよ。

そして今回大学の部のコンクールが行われたのが、奇しくも◯◯年前に私が初めて全国大会というものに神大生として出場、演奏した、尼崎市のアルカイックホールでした。なんとね、横浜の大学からバスで行ったんですよ〜当時は(*_*)、着いた時は体ガチガチ笑。まぁ今とは何もかも違う状況で、しかも曰く付きの結果…  この辺知りたい人はコンクールの歴史を調べてみてください。それもこの30金の一つに含まれるので結果オーライではあります笑。

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さらに今年の自由曲は、ドビュッシーの「海」3楽章。1978年に先生が初めて神大を指揮して全国で金賞を受賞した時(神大の初金賞!)も「海」でした。あ、私はさすがにこの時はまだいません。もうちょっと後から笑^_^;

この40年目、30回目になぜ「海」を選んだか、コンクールですから、感傷的に決めても演奏できなければ意味はなく、今年の奏者の力、課題曲とのバランス、こんな状況で失敗はありえないので、総合的に考えての判断ですが、いろんな面で「海」は神大には縁の深い曲のように思います。

ドビュッシーが北斎の版画「神奈川沖浪裏」に触発されてこの曲を書いた事、OBの作曲家、故真島さんもドビュッシーの音楽が大好きで、その作品には「海」のフレーズがうまく取り入れられていたり、いつのまにか学生たちも触れてきていた事、そしてもちろん過去のコンクールでも2度取り上げて、上記の通り1回目は初の金賞受賞、2度目の1990年の時もかなり高得点で金賞受賞しています。

この曲を聴いたことのある方、お好きな方にはわかって頂けると思いますが、私は、人類の宝だと思うくらい素晴らしい曲です。音を聴いても楽譜を見ても、圧倒されるばかりの美しく力強く魂を揺さぶる「海」です。どうしてこんな音楽が書けるのか、練習のたびに感動感服、言葉にならない感覚を味わっていました。ドビュッシーすごい、なんかバカみたいだけど他に言いようがありません。

なのに、今年の全国大会は出番が1番という不運!今年に賭ける意気込みとプレッシャーは、いつにも増して大きいのに、ホント不運としか言いようがないです。まぁ何とか良い結果で終わって、今はちょっと落ち着きましたけど、これが最大の心配でしたね。本当に心からホッとしています笑。

毎年毎年このシーズンは同じような記事で代わり映えない感じですが、代わり映えないっていうのもすごいことだなぁ、と嬉しく思います。

30金のお祝いに何か記念イベント?もあるらしいので、特にこの30回中メンバーだったOBの皆さん、取っておきのエピソードを用意しといて下さい笑。なんかバッチでも作るかな?笑

投稿者 太鼓番長 | 2018年7月3日

2018山形・鶴岡特別公演

関東地方が史上最速で梅雨明けした6月29日、神大吹奏楽部一行は予定通り本年度の地方公演の開催地、山形へ向かいました。しかしね、梅雨入りはサマコンの日の6月6日だったから、今年の梅雨の期間はたった23日!この時季恒例の洗濯物部屋干しも2,3回で済んだ(当社比)、短い梅雨でしたね。水不足大丈夫かな?

で、山形市に来てみると、こちらは梅雨明けはまだだったものの非常に暑い!レンタカーで移動中、車内の温度計では38℃を示しており、路面は体感気温40℃くらいな状態(@_@)。夜のニュースでこの日国内で一番暑かったのが山形市だったと。んもー、去年の沖縄では台風来ちゃうし、神大が行くと異常気象に拍車がかかる傾向があるんですかね?松岡修造的な?笑

ま、とにかく暑くても寒くても槍が降っても演奏会はやりますので、そんな中足を運んでくださるお客さんが、来て良かった!と喜んでもらえるように全力でやらねばなりません。

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まず、腹が減っては戦ができないので、しっかりと美味しいものを頂きつつ気持ちも山形モードスイッチオン!

定評ある老舗の期間限定のお蕎麦、そしてとにかくお米が素晴らしく、お肉もさくらんぼも和菓子もいちいち美味しい充実の山形クオリティ! 初日からずっと堪能し続けました。どこに行ってもそうですが、やっぱり人間美味しいものを食べると純粋に嬉しくなるし、本能が満たされるとパワーが出ますね。

 

6月30日(土) 1回目の公演は山形市のやまぎんホールにて。ここはステージが横に長くて奥行きは狭いので、いつもよりかなり奏者と指揮者が近く前後が密集で、客席にも音が直撃というかストレートに出るホール。なのでミスやズレもよーくわかってしまいます。あと、音量も落とすところはしっかり落とさないと、近いから常に大きく聞こえやすい。ま、そんな特徴をつかんで対処すれば、よく言えば演奏がわかりやすい、よく鳴る(ように聞こえる。勘違いしやすいので奏者側は手抜きにならないように要注意)という感じのホールでしたが、駅近くに新しいホールが建設されるそうで、今度来るときは(いつかはわからないけど)このホールはなくなってるのかも。

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この日も外はとても暑い中、たくさんのお客さんが来てくださり、楽しく盛り上がって演奏できました。途中落雷で一瞬停電し、ホール内は1〜2秒くらい真っ暗になり、外で雨が降ったことも落雷があったことも、それまで全然わからなかったのでびっくりしましたが、すぐ回復したし、演奏中ではなく曲がちょうど終わって小澤先生も指揮台を降りたところだったので、ノートラブルでした。

後半の2部は課題曲4曲と歌う曲やパートもの、そして東北出身部員のトークコーナーもあり、さらにアンコールは、小澤先生から日本の吹奏楽が初めて横浜から始まった頃のお話などを交えて3曲ご披露で、トータルぴったり2時間半!山形市や近郊、東北一円から起こしの皆さんにご堪能頂けましたら幸いでございます(^ ^)。

 

終演後お世話になった地元の先生方やOBと名残を惜しみつつ、次なる公演地鶴岡へ向かいます。

道中車窓から見た山々は出羽三山?下を流れるのは最上川水系?なんでしょうか?この写真からわかる方、教えて下さい(^^;。緑モリモリの山形自動車道をひた走り、たどり着いた2回目の公演会場の荘銀タクト鶴岡は、今年3月にグランドオープンしたばかりの新しいホールです。

鶴岡市は江戸時代には通称庄内藩と言われ城下町として栄えたところで、現在では2005年の市町村合併により東北一広い市となったそうで、庄内米やだだちゃ豆などが有名ですが、我々吹奏楽関係者としては何をおいてもまず第一に、作曲家、真島俊夫さんの故郷であることで知られるところです。日本国内はもとより、世界中どこに行っても演奏して来た稀代の名作「三つのジャポニスム」を、ついにこの地でやる日がやって来た!。真島さんの後輩として、世界で一番この曲を演奏して来たバンドとして、鶴岡の皆さんに必ず満足してもらわなければならない、という責任みたいなものを感じました。

 

7月1日(日)、荘銀タクト鶴岡のホールは、前日のやまぎんホールとはほぼ真逆によく響く音楽ホールですが、まぁかたやもうじき終了する古いホール、かたや出来たばかりの外観も斬新なホール、違って当たり前だし、発音の強い管打楽器合奏体である吹奏楽団は、常に演奏する場所によってかなりバランスなどを変える必要があるので、サウンドチェックとリハーサルが非常に重要。

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写真では最前列2列ほど空いているので人が入ってないみたいですが、最前方だけで、そこから後ろはたくさんのお客さんで埋まっておりますのでご心配なく!笑 「クラリネット キャンディ」や「トランペット吹きの休日」は拍手喝采、歌う曲では前日よりもさらに元気に大きな声で会場と一緒に盛り上がり、東北出身部員の方言全開トークコーナーも大受けで、部員たちも嬉しかったようです。そして問題の、というか肝心の「三つのジャポニスム」と、真島さんの愛したジャズの要素が絶妙に融合された“ミラージュ”シリーズの最新作(ということはシリーズ最後の)「ミラージュ V」も、部員たちも自然とちょっと特別な場所でやっている、というスイッチが入ったのか、なんとか良い形でフィニッシュできて、大きな拍手を頂くことができました。アンコールはこれまた小澤先生の丁寧な解説付きで、鶴岡公演もたっぷり2時間35分!(5分延びた笑) 終演後は真島作品を含むCDや新作CDもたくさんお買い上げ頂き、本当に嬉しいです!ありがとうございます。

 

 

そしてどうにか無事に2公演を終えた翌日、ここに行ってきました。

演奏会で頂いたお花は真島さんに捧げて然るべきものです。この日も朝からとても暑かったけど、松の木陰の静かな場所に眠る真島さんに会いに来ることができて、いい演奏会の報告もできて、本当に良かったです。後輩たちもみんながんばっているので、これからもずっと空から応援して下さいね、とお願いしてきました。

 

部員たちは大学への帰路の途中、さくらんぼの名産地でこんな感じ↓

毎回演奏旅行のたびに、準備や現地との打ち合わせなどが大変過ぎて倒れそうになりますが、どんなに大変でも、演奏会を楽しんでもらえて温かい拍手を頂いたり、声をかけてもらったり、色んな体験ができて、最後は行ってがんばって良かった!となるんです。学生たちはキツかったことも楽しかったことも、きっと一生忘れないでしょう。

2公演にご来場下さった皆さま、大学と山形県宮陵会の皆さま、本当にありがとうございました。

投稿者 太鼓番長 | 2018年6月8日

2018 サマーコンサート

関東地方も梅雨入りとなった6月6日は、ホームグラウンドのみなとみらいホールにて神奈川大学吹奏楽部のサマーコンサート。今回の演奏プログラムはこちら↓

前半は今年生誕100周年で人気再燃のバーンスタイン(米)、それからミヨー(仏)、チャイコフスキー(露 だけど音楽は伊)という、欧米の古くも斬新な名曲で、それぞれに本当に各国・各作曲家の特徴が凝縮されています。私は、全部本当に好きですけど、特に『フランス組曲』はいいですね〜。前回の定期の時も『フランス軍隊行進曲』が好きって言いましたけど、別にフランスかぶれじゃないんですが笑、やっぱり独特なおしゃれさと素朴さ、メロディもわかりやすいんだけどちょっとひねりが効いてて、魅かれるんですよね。さらにこの曲が書かれた経緯とか当時の状況(第二次世界大戦中)を知ると、作品はやはり作曲家の心の情景で、それには絶対に社会的背景や作曲家の人生が投影されていて、どの作品もそうですが、名曲の陰には壮絶な物語があったりするので、ぜひ皆さん聴く時やる時、ちょっとその辺を勉強してみるとより楽曲を隅々まで味わえると思います。

そして後半は恒例の課題曲と福島・真島作品という、新しい日本の吹奏楽作品。

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課題曲はここ数年、中村・甘粕コーチに指揮をしてもらって小澤先生がちょっぴり辛口解説というパターンでしたが、今回は解説も二人のコーチで5曲全曲やりました。写真は甘粕先生指揮でⅠを演奏している時だと思いますが、コーチ二人が簡単な楽曲解説や演奏ポイントを少しお話しつつで、小澤先生のステージとはまた違った親近感溢れる(^^)コーナーになったと思います。プチ課題曲クリニック的な時間でしたが、一般のお客様にも、指揮者や奏者がどんなところに気をつけているか、ちょっとお判り頂けたかと思います。

そして続く福島弘和/『舞踏幻想曲「ハンヤ」』と真島俊夫/『ミラージュV』は、もうさすがの名人技で2曲とも気がついたら乗せられてる!というめくるめく素晴らしさ、というか、面白い!ですね、ここまで良いと。「ハンヤ」はとても綺麗な響きからノリノリのお祭り騒ぎまで、福島さんの絶妙な音作りと変奏で、愛らしさも豪快さもあって、本当に鹿児島の温かく楽しい感じがとてもよくわかります。さらに真島さんの「ミラージュ」は、なんていうかもう…、真島さんの晩年が重なって、カッコいいし渋いし優しいし、もうこんな曲作ってくれる人は現れないな、もう真島さんのこんな曲増えることはないんだな、と、万感胸に迫る思いですね。司会でも触れましたが、どこを取っても真島サウンドとリズムがとことんカッコいいです!ちょっと難しいところもありますが、ぜひ色んな団体に演奏して欲しいです。

で、今回はとても素敵で珍しいお客様がコンサートに来て下さいました。

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長くインディアナ大学の教授、バンドディレクターを務められ、ABAやCBDNA(アメリカのバンド指導者組織)、そしてMidwest Band ClinicのPresidentなど、数々の要職を経て、現在は武蔵野音楽大学の客員教授としてもご活躍のレイ クレイマー先生です。小澤先生とは互いに日米のバンド指導者のトップとして長年のお付き合いがあり、先月浜松で開催された第49回ジャパンバンドクリニックでは、特別講座として開かれたクレイマー先生の指導論のクラスが、非常に高度かつ参加の先生方の心を打つ内容で絶賛されるなど、真の教育者で本当に素晴らしい先生です。とっても偉い方なのに、すごく気さくで優しくて明るくて、お話していると心温かくなって、もっと演奏がんばろう!っていう気持ちになりますね(╹◡╹)。 これまで何度か大学の方には来て頂いて聴いてもらったり練習したこともありましたが、意外にも定期公演に来て頂けたのは初めてで、みなとみらいホールでゆっくりと全曲ご鑑賞、とても楽しめたよ!やるね小澤君!(とは言ってませんが笑)と喜んでもらえました。ちなみにご同行の奥様は、この日のアンコール、ドビュッシーの『月の光』が良かったわ〜♡いい曲〜、大好きよ〜と。苦労した甲斐がありました。

という訳で、裏ではあれこれドタバタ毎度の悲喜劇はあったものの、なんとかコンサートの方は滑り込みセーフで終えることができたようです。が、これに甘えず、次からもしっかりやっていきたいと思いますので、皆さまぜひ次回の定期演奏会でもお会いしましょう!次回は2019年1月4日(金)@東京芸術劇場です。スケジュール表に書いといて下さいね〜

そしてその前に、今月末からは山形と鶴岡で特別公演。東北方面の皆さま、このサマーコンサートでやった曲も持って行きますのでお楽しみに〜。たくさんのお客様とお会いできることを楽しみに、またまた練習がんばりまーす♫

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投稿者 太鼓番長 | 2018年5月6日

新年度のスタートです🍀

もう随分暖かい、というか暑い日も増えてきて、風薫る五月も真っ盛りなGW最終日、日本の五月はホントに素敵ですね!これであのジメジメな梅雨がなければな〜、と思っちゃうところですが、それなりに雨も降らないと、猛暑の夏に水不足とか農作物がうまくできないとかも困りますからねー。何事もちょうど良くとはなかなか思うようにならないものですが、早い早いと言いつつもできるだけ四季を楽しんで過ごしたいものです。

さて平成も30年、大学には2000年生まれの新入生も入ってきました。2000年生まれって!驚愕!( ̄O ̄;)   私のNo.1 favorite movie「ブレードランナー」(もちろん1982年公開のハリソン フォード主演の方です笑)は2019年11月のロサンゼルスが舞台で、環境破壊で酸性雨が降り続く暗い空をタクシーが飛び交っている映像から始まり、おー2019年にはタクシーは飛んでるのか〜、と思いながら当時見ていて、すごく未来のように思っていたけど、もう来年だよ!? まだタクシーは現実には飛んでないし、他の惑星に移住するとか止まない酸性雨とかもかろうじてないけど、もしかしたらあと1年半くらいでどうなるかわからないよね?! いきなり核戦争とか異常事態が起こって急にメチャクチャにならないとも言い切れないわけで、悪い方に考えると心配はつきません…

んが!あきらめたら試合終了、あとは力なくヘラヘラ笑うしかない、となるので、もうちょっとジタバタしよう!そうだ、新入生だって入って来たんだし、そう簡単には負けないぞ!の精神でめげずに平成30年度も行くよ!というわけで、むちゃくちゃ長い前置きでスミマセン💧4月からの出来事を記録します。

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新入生が初めて聴く神大校歌。編曲は真島さんです。素晴らしい!

まず4月3日は神奈川大学入学式@パシフィコ国際会議場。古い同窓生の方はお分かりと思いますが、昔は六角橋の横浜キャンパスに大講堂というそのものズバリなネーミングの大ホール(たしかキャパは3,000くらい)があり、様々な式典や演奏会も行われていました。非常に音響の良いホールで、吹奏楽部も何度もコンサートや録音に使い、主な練習場でもあったのですが、老朽化のため1999年に取り壊され、それからは入学式や卒業式は新横浜の横浜アリーナや今のパシフィコで行われています。

大講堂時代は吹奏楽部が式典での演奏(教授たちの入退場時の演奏とか校歌とか)をやっていたのが、外部会場になってからは入学記念の歓迎演奏という形で、式典後にミニコンサート形式の演奏をさせてもらっていました。それが今年からやはり式典演奏も生演奏でやりましょうということになり、上の写真のように学長以下学部長や理事、教授たちと一緒に部員も歌っての校歌や、学生表彰時の得賞歌を演奏したり、式典中もステージでスタンバイという形に復活。さらに少し短めにはなったけど歓迎演奏も式典後に披露させてもらいました。

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巨大なパシフィコのホールを埋め尽くす新入生とご家族の皆さん。全て生演奏で歓迎!

この日入学した新入生は総勢4,800名以上。入学式は2回に分けて行われますが、観覧のご家族を合わせて1回でも5千人、2回では1万人以上の方が出席しているわけです。前にも書いたように思いますが、一度のコンサートでこれだけ集めるのはそうできないし、大変良い機会なのでしっかり聴いて頂きたく、式典演奏も歓迎演奏もがんばりました。

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合宿所で全員で小澤先生の指揮で合奏。これも実は1年に一度、この時だけ🎶

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富士山に見守られながらパレードの練習。これぞ合宿!の図

そして4/29〜5/1はこれまた久しぶりに山中湖畔で春合宿。先ほどのマンモス入学式後入部した新入部員と共に、3年ぶりにやってきました。やっぱり合宿はこうでなくちゃね〜。過去2年はGW中も授業日があり県外での泊りがけの合宿がやれなかったのですが、今年度から100分授業となったことで休日が確保され再開できました。空気の美味しい広々とした所で思いっきり吹いたり動いたり親睦を深めたり、学生時代ならではの全員全力合宿、高齢化の進む指導者はちょっとしんどいけど笑、やっぱり良いもんです。

で、その合宿での練習の成果を発表する横浜開港記念みなと祭りのパレード↓

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ワタクシ当日は現場に行けなかったので、例によってテレビの中継番組録画からの映像です。3日は当初雨の予報で気を揉みましたが、誰かの日頃の行いが良かったのか笑、朝からすっきりと晴れ、みんな元気にマーチング衣装で颯爽と出場できました。なんと今年は事前にテレビ局の取材を受け、練習風景などがオンエアされるそうです。5月12日(土) 18:00〜18:30のTVKの「ハマナビ」という番組です(http://www3.tvk-yokohama.com/hamanavi/)。すでにHPの番組告知にチラッと出てますね。もしお時間ありましたら皆さん見てくださいね〜

パレード前日の5/2は、またまた久し振りの新入生歓迎BBQ@海の公園もやりました🍖。こちらは食べるのに忙しくて写真を取り損ね笑、絵がなくてすみませんσ(^_^;)。

色々地味に久しぶりなことが多くて、中の人々は結構大変だった4月とGWですが、休み明けはサマーコンサートに向けて急ピッチで練習と準備をがんばります!こちらは恒例のコンクール課題曲(小澤先生の解説付き!多分)からあの名曲新曲を、これまた全員全力でがんばりますので、皆さま6月6日にみなとみらいホールでお会いしましょう!サマーコンサート_2018

ではでは〜

 

投稿者 太鼓番長 | 2018年3月23日

三寒四温が激し過ぎ!そして1年の終わり

毎度昨今の気象の変動の激しさに翻弄されっぱなしで、文句タラタラのワタクシですが、21日の春分の日の雪にはビックリでしたね!だいぶ前になりますが、4月1日に雪が降って、まさにウソでしょ?!みたいなこともありましたが、毎日の気温差が本当に身に堪える年頃になりました… ヤレヤレ(>_>)

さあそんな3月は卒業シーズン、今年の神大の卒業式は3月19日でした。恒例の卒部祝賀会も同日行われ、21名の4年生が巣立ちました。

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インフルエンザで欠席とかあって全員集合はできませんでしたが、まぁこのような人々。先生方の頭が年々白くなっていく一方で、卒業生はまだまだ頼りないというか、可愛いもんですね笑。大丈夫なんでしょうか?笑 とにかくこれからも元気で、それぞれの人生を悔いなくがんばって下さい。この人々の4年間は2014年4月から、活動は過去記事でご覧下さい。記録で見るとなかなか立派っぽい笑

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そして3年生以下は、自分たちも1年後2年後にはこの晴れの日に笑って集えるように、また1年しっかりやりましょう!と再認識する日。もうじき新入生も来ます。創部80年という長い歴史をさらに未来へとつないでゆくのは若者の力、指導者がいくら優秀でも(私以外!)学生たちががんばってくれないとどうにもならないわけで、口にすると平凡で綺麗事っぽいけど、やっぱり全員が協力して努力するしかないのです。いい日もダメな日もメゲずにいこう!三寒四温に負けないで進め!笑

 

また、昨日の夕刊に、「吹奏楽の聖地」普門館が今年の冬から取り壊される、との記事が。私が言うまでもなく数々の名演を生み、そこからプロの奏者になった人、指導者となってまた生徒たちとあのステージを目指した人、数えきれないドラマと音楽の思い出がある場所ですね。中高で吹奏楽部だった人にとっては本当に特別な場所ですが、その普門館からも卒業していく時です。

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私自身は田舎の普通の全然優秀じゃない学校だったので、全国大会なんて夢のまた夢、そんなのはホントに特別な人たちが行くところ、としか高校までは思ってませんでしたが、大学に来て当時の都の大吹連イベントで演奏してステージを経験できました。以後は中高の全国大会を聴きに、もう何度行ったかわからないくらい行きましたが、最後の方はマスコミにも取り上げられて大変なことになってましたね。本当に中高吹奏楽部員の憧れ、青春のハイライトの晴れ舞台でした。形あるものはいずれ無くなってしまうし、場所はどこであろうと子供達の真剣さに違いもないのですが、移りゆく時代と共に普門館のこの姿は記憶に残るものです。

投稿者 太鼓番長 | 2018年3月14日

第21回響宴

これまでの記事を見返して見たら、私2016年の第19回の響宴について書いてなかった…  なぜだろう?もちろん出演して演奏してるのに、無精したんですね、いかんなぁ。記録が途切れないように、今回は色々忘れないうちに書き残したいと思います。

さてそんな響宴も今回で21回目。終演後のレセプションで代表の小澤先生が述べたように、今回出演した神大や東海大の学生はまだほとんどが生まれてなかったであろう21年前から始まり、最初の頃は、応募先品が集まるだろうか?無償で出演してくれる団体が続くだろうか?と様々な心配事があったのですが、今や国内随一の吹奏楽のための作品発表の場となり、作曲家・吹奏楽関係者の交流の場としても、年に一度の開催を楽しみにしている方も多いと思います。

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もうすっかりおなじみのこのチラシデザイン、「21世紀の吹奏楽」が21回目って、なんだか象徴的ですよね。以前の記事第18回響宴で、44曲やってきたと書いてあり、その後の19回20回と今回の21回でやった曲を足すと、トータル52曲!おお〜なかなかすごくないですか?21回中18回出演して52曲。定期演奏会は53回、コンクール全国大会出場は45回、それに次ぐ長く続いている記録だと思います。あんまり大きな声では言いたくないけど、ワタクシ第1回から参加してます笑。

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「Mirage V/真島 俊夫」 を演奏後の神大吹奏楽部

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ついに21回まで代表を務めた小澤先生。もう枯れ枯れヨレヨレですコメントが受けてましたが笑

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神大の演奏曲の作曲者紹介はコーチの中村君から。左から、中村俊哉さん、中村匡寿さん、小澤先生、台信遼さん、真島匡子さん

今回の我々の演奏曲は、「レスポンソリウム・ハルモニクス」/台信 遼、「Sinfonia for Wind Orchestra」/中村 匡寿、そして「Mirage V」/真島 俊夫 の3曲。

文章で曲を説明するのって野暮なことだなぁと最近よく思うので、作曲者自身の解説以外はごちゃごちゃ言わず、聴いてもらうのがやはり一番なのですが、ま、それもちょっと不親切なので私なりの感想というかイメージを伝えるように記しておこうと思います。

「レスポンソリウム・ハルモニクス」/台信 遼 お名前の読み方は、だいのぶ さんです。ご本人も優しくて丁寧な物腰の方で、そのキャラクターが音楽にも現れています。はっきりしたメロディがあるわけではないけれど、美しい木管楽器と鍵盤打楽器、ハープなどのサウンドの使い方、交差し響きあう管楽器群の呼応が印象的。とても癒される心地よい音楽ですが、芯の強さというか、独特な意思の表し方が感じられました。

「Sinfonia  for Wind Orchestra」/中村 匡寿 なかなかに練習では苦労した作品で、楽譜の通りにただ音を出してもわかりづらい。バランスには要注意ですね。そしてピアノが入るんですが、相当な技量がないと弾けないと思います。それらをなんとかクリアしてみると、非常に美しくて覚えやすいメロディが耳に残る素敵な作品。今回ピアニストに桐朋音楽大学大学院生で第82回(2013年)日本音楽コンクール(いわいる毎コン)本選入賞者の神谷悠生さんを迎え、一緒に良い本番ができてホント良かったです。木管楽器は弦楽器のイメージで、かなり細かいし重なり方も管楽器では難しいところがたくさんですが、繊細さが本当に美しい作品。個人的には、また神谷さんが共演してくれたらサマーコンサートあたりで演奏してみたいなぁ、と思います。無理かな?笑

ラストは「Mirage V」/真島 俊夫 スコアに平成26年委嘱作品 12/5 2014とあります。もう闘病中だったかもしれません。Mirageシリーズは何にも縛られずに好きなようにやりたいことを書く、と以前真島さんご本人から聞いたように覚えています。なので、ジャズの手法をシンフォニックバンドで、というかなり高度なシリーズ。IIはギャルド吹奏楽団が初演していますし、IIIは神大が第6回響宴で演奏しましたが、副題にSuite for Jazz Musicians and Bandとある通り、ジャズコンボとの共演、IVも海上自衛隊東京音楽隊の委嘱で、ほとんどがプロ仕様で結構難易度高いです。今回のVもしびれるカッコ良さで、ああ、これは真島さんだ、というフレーズやサウンド満載。今回聴きに来られたお客さん、作曲者の皆さん、関係者もみんな納得のトリの名曲でした。これもまたサマーコンサートあたりで再演したいな〜、ホントにカッコよくて爽やか、かつちょっと悩ましい厳しい雰囲気もあって、ぜひ多くのバンドで演奏して欲しいです。

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で、こちらは毎年3月の定点観測、2018年度の神大打楽器の人々。とにかくちゃんとやって笑

それから、まだ一般には非公開ですが、数年前から小編成プロジェクトなる実験プログラムも本コンサート前に実施されていて、文京シビック小ホールで開催されました。

21st響宴 小編成

演奏はやまももシンフォニックバンド、指揮は神大コーチでもある甘粕宏和氏。やまももSBには神大卒業生も何人か参加していて、若い社会人バンドとしてみんな仲良くがんばっているようです。OBバンドの六角橋吹奏楽団とともに応援しているので、皆様も機会があれば聴いてあげて下さい。

そんなわけで今年も1日、とても充実した響宴の日でしたが、本番の途中、東北大震災の慰霊の気持ちを込めて黙祷を捧げ、あれほど音楽に満ちサウンドに溢れていたホールが完全な無音になり、音楽を楽しめている今が本当に幸せなんだな、と実感しました。また来年も無事に22回目が迎えられたら嬉しいですね。

投稿者 太鼓番長 | 2018年1月8日

第53回定期演奏会

先月12月10日の三州/維新記念公演から25日後、2018年1月4日(木)は神奈川大学吹奏楽部第53回定期演奏会@みなとみらいホール。選曲は、コンクール全国大会が終わった頃から具体的に検討して、11月初旬にはだいたい決まっていたのですが、今回は三州/維新記念公演の練習と準備に本当に時間も労力もかかってしまい、それが終わるまで本当に1拍も定期の曲の練習はできませんでした(@_@)(>_<)。と、思いっきり言い訳から入る恒例のパターン笑。しかーし!しのごの言ってても時間はどんどん過ぎていく、とにかくなんとかせねばいけないわけで、またまたがんばりました。

ご来場ご鑑賞下さった皆さま、本当にありがとうございました。ちょこちょこ傷やミスがあったりでお聞き苦しかったかとは存じますが、少しでも楽しんで頂けましたら嬉しいです。しかし自分たちで決めておきながら、なんというシンドいプログラムでしょうねこれは。『マインドスケープ』ノーカット全曲と、バーンズの『交響曲3番』全曲はエライことでした… 涙目の遠い目笑。『運命の力』も以前やった神大オリジナルアレンジではなく、今回は訳あってチェザリーニ版でしたので新曲同様だし、ホントたった25日の練習時間ではちょっと無茶だったかも… って今更遅い笑。音楽はどれも素晴らしい内容の名曲ばかりなので、練習しながら「これはホントにちゃんと演奏できないとこの良さが伝わらない!」と焦りつつ、その素敵さにシビれてました🎶

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多分2部のバーンズ演奏中。約40分の大作!

『ウィンドオーケストラのためのマインドスケープ』は、発表以来とても人気が高い作品で、コンクールの自由曲として毎年多数の団体が演奏していますが、コンクールでは時間制限のため約半分にカットせざるを得ず、コンクール以外で全曲演奏されることは近年ほとんどないと思います。それはこの作品が非常に高度で難易度が高く(なので時間をかけて練習するコンクール自由曲に選ばれる)、しかも全曲は15分ほどあり(なので特に難しい部分は割愛されがち)激しくてインパクトの強いコンクール向けの部分のみが知られています(なので中高生はカット版で全曲だと思ってるかも)が、やはり全部やりたい、やるべきなわけですよ。去年の『バッハの名による幻想曲とフーガ』もその前の『サロメ』も、そのまた前の『魁響の譜』も、みんなとんでもなく難しかったけど全部定期はノーカットでやってきたので、ちょっともう意地かも笑。そして珍しく全曲を演奏するということで、作曲者の高昌帥氏も聴きに来てくださいました。冒頭から緊張感溢れる打楽器アンサンブルがたっぷりとあるので、終演後お会いした時はどっと変な汗が出たワタクシ笑。

そしてバーンズの3番は言わずもがなですね。こちらもとても人気の高い吹奏楽の名曲で、最近は高校生もコンクールで素晴らしい演奏をしています。しかし何度も言いますが、コンクールでは5分の1くらいしか演奏できないので、特に有名な第3楽章や、ソロもいっぱいで難しい第1楽章など、全部たっぷりと生で聴くことはなかなか皆さんないんじゃないでしょうか?多分全曲演奏は大阪市音楽団(現Osaka Shion)や東京佼成ウインドオーケストラ、シエナウィンドオーケストラなど、プロ楽団がほとんどだと思います。あ、だいぶ前に近畿大学吹奏楽部もやってますね、CD出てます。発表後の市音の初演に影響を受けたのでしょうか。すごいな。神大の場合は、選曲ミーティングでこれというトリの曲が決まらず、指導者一同煮詰まってた時にふと、「バーンズの3番は?」と提案したのは、ええ私です笑。思いつきで言って決まってしまってゴメンなさい(^◇^;)。

それ以外にも、私の大好きなサン=サーンスの『フランス軍隊行進曲』は、行進曲なのに打楽器の伴奏なんかなくて、全編におフランスのエスプリ薫る粋な音楽、ヴェルディの『運力(ウンリキと読む)』も何度聴いても唸る名作。そしてお正月の楽しさ嬉しさを爽やかにらしいサウンドで聴かせる、真島さんの『ニューイヤーマーチ』と、なかなか素敵なプログラム!と自画自賛できるのですが、やるのは大変でしたね、今回も。毎回大変大変言ってすみませんが、ホントに年々大変度が増してる気がするのは年のせいかな?σ(^_^;)。まあがんばった学生たちと小澤先生に免じてお許し下さい笑

さて、そんなこんなでやっと年が越せたわけですが、次の演奏会は、3月11日(日)@文京シビックホールでの第21回響宴です。今年もなかなかな新作が待ち構えているようで、これまたがんばらないといけないのですが、ま、ちょっと一息ということで、どこかに旅にでも出たいワタクシ、どこに行こうかな〜行けるかな〜。休養も大事なんですよ踏ん張った後には。どこかに行って面白いことがあったらまたここに書こうと思います。ではでは。

さあ新しい年も明けてしまいました。2018年、平成30年!なのですが、記事は昨年12月10日に開催された表題の演奏会についてです。ちょっと長くて難しく思われるかもしれませんが、現在の日本の音楽にとってとても大事な話ですので、ぜひじっくり読んでくださいね!

主催の公益社団法人 三州倶楽部とは、「1918年(大正7年)に創設された三州(薩摩、大隅、日向)の出身者、及びその縁故者が集い、三州の伝統、文化、先人の偉大な事績、史実を調査・研究、広報すると共に、他の諸団体と連携して郷土、及び地域社会の発展に寄与すること、また併せて会員の交流、親睦、研鑚を図ることを事業とする社団法人です。大正3年1月「桜島大爆発」を機に、東京在住の郷里出身の若者有志による義損金募集がそもそもの始まりで(中略)その後若者達の篤き想いは熟し、桜島大爆発から4年後の大正7年2月に「三州倶楽部」が誕生し、初代会長は海軍大将樺山資紀でした。」という、言うなれば県人会のような組織なのですが、歴代の総裁・会長は島津のお殿様直系の方々であったり、明治に活躍した大政治家だったりと、明治新政府樹立に尽力した薩摩の有力者の流れをくむ方々を中心に活動されており、現在の会長はJT日本たばこ産業(株)顧問の本田勝彦氏が務めていらっしゃいます。

で、お察しの良い方はもうお分かりかと思いますが、そうです、明治維新と言えば、明治2年から横浜本牧の妙香寺で、薩摩藩士たちがイギリスの陸軍軍楽隊長フェントンから楽器の指導を受けたことに始まった、日本の吹奏楽の起源のお話。

横浜どんたく行進の図

これは1861年に描かれた横浜鈍宅之図という、神奈川県立歴史博物館所蔵の浮世絵で、横浜の外国人居留地近くの東波止場付近を行進する楽隊風景。みなとみらいホールの楽屋にも以前は飾られていて私たちには馴染みのある絵ですが、1859年(安政6年)に開港し多くの外国人がやってくるようになった横浜で、ある日曜日に各国の人々が演奏行進している様子です。

この時はまだ物珍しい異人さんたちの楽器演奏を見ているだけだった日本人が、10年ほど後の1870年(明治3年)には天覧調練(天皇陛下の前で訓練の成果を披露すること)で薩摩藩軍楽隊が初の演奏をし、その様子が上のパンフレット表紙にある歌川広重の絵に描かれています。

記念公演第1部では、その当時の諸外国の状況から、いよいよ日本でも楽器演奏とバンドの誕生、そして明治38年(1905年)には日比谷公園音楽堂で日本初の演奏会が開かれるまでを、海上自衛隊東京音楽隊の第11代隊長を務められ、軍楽隊とその音楽についての著書も多い、谷村政次郎先生、あえて私は先生と書かせていただきますが、の解説で10曲演奏致しました。

えー、大変残念ながらこの本当に記念すべき記録的な第1部のステージ写真がないので、後日主催者から記録映像を頂いてから可能な範囲でアップしようと思っていますので、少々お待ちください。1850〜60年代当時の米軍楽隊(多分今のマリンバンド、海兵隊ではないかと思われる)をイメージしたマーチング衣装や、官軍の鼓笛隊の再現、といっても本物の陣笠なんかは無理でしたが、などの演出もありで、当時の日本人が聴いたり見たりしたであろう音楽を演奏したわけですが、今から150年以上前の話なので、そりゃもうステージで演奏している学生が一番わからないんです笑。谷村先生や小澤先生、そして三州倶楽部の皆さん、聴きに来て下さった吹奏楽関係の方々はもちろん大人でそういう事には造詣も理解も深いわけですが、やってる学生にはよくわからない遠いとお〜い昔の音楽。しかし考えてみれば、ある日楽器を持たされて全く未知の音楽を一所懸命やっていた薩摩藩士もかくや、ということですよね。

歴史を動かし世の中を変えていくのは、見識と判断力に優れた指導者と、その指示を受けて行動できる聡明で意志の強い若者たちの力です。それが正しいかどうかは長い時間が経ってみないとわからない事ですが、長く続いた平和な江戸時代から政権を朝廷に戻した大政奉還から、欧米諸外国に習い、貪欲に様々な文化文明価値観を受け入れていった明治の日本人の吸収力は、凄まじいまでに強く早く多くの事柄を学び取っています。それが今の日本の文明の基礎になっていることは間違いありません。

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そして第2部は、三州にゆかりの音楽という趣向で、鹿児島地方のハンヤ節を基にした『舞踏幻想曲「ハンヤ」』と宮崎県高千穂地方の民謡を基にした『「刈り干し切り唄」の主題による変奏曲』を、この記念公演のために福島弘和さんに書き下ろしていただき、それと近世まで薩摩藩の一部とされていた沖縄にちなんで、真島俊夫作曲の『コーラル・ブルー 沖縄民謡「谷茶目」の主題による交響的印象』を演奏。「ハンヤ節」と「刈り干し切り唄」はとてもノリよく、素朴ながら美しいフレーズも印象的で、今後またご披露できる機会があるかと思いますが、出版されましたらぜひ中高生にもオススメです。

さらに第3部では、明治2年から150年の歳月を経ての今日の日本の吹奏楽、今では多くの作曲家が自由に様々な楽曲を発表し、吹奏楽大国と言われるまでに発展して来たわけですが、中でも優れた作品を多数残してくれた真島さんの代表作『三つのジャポニスム』と『富士山』を演奏致しました。もう日本の心満載!日比谷公園音楽堂での初のコンサート1曲目の永井建子から真島俊夫まで、名曲揃いです。

3部に分けて日本の吹奏楽の起源から現在までの150年分を、3時間ほどにわたって披露した記念公演、当初からこりゃ大変だ!とはわかってましたけど、やったら本当に大変でした笑。でもこんなに貴重で重要な内容の演奏会はもうそう簡単にできませんので、不肖横浜代表の神奈川大学吹奏楽部、開国の地横浜でがんばった薩摩藩士の意志を継いで、我々もがんばったのです!

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軍楽隊研究の第一人者でもある谷村先生と全曲指揮の小澤先生。お二人ともちょっと明治の男っぽい笑

というわけで、日本人が初めて本格的に西洋音楽を知り取り組んだのは吹奏楽からだったのです(オーケストラや合唱などはもっと後です)。新しい刺激に驚きおののき、混乱し興奮しつつも受け入れて、近代日本を作っていった明治の人たちに思いを馳せつつ、心より敬意を表したいと思います。

しかし、この記念公演に時間と労力が非常にかかったので、続く第53回定期演奏会がこれまた大変でして… 大丈夫か!?神大!(てか私) 次はその定期の記事です。

つ〜づ〜く!笑

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